Rin_Mikageのブログ

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舞台刀剣乱舞 綺伝いくさ世の徒花 ※感想ネタバレあり

先日、2年越しに上演した『舞台刀剣乱舞 綺伝いくさ世の徒花』を観劇した。

私が観劇した日には大村純忠役のさんが声で出演されていたため、お姿を拝見することは叶わなかったが、それでも全く違和感のない演出になっていた。刀ステの底力を見た気がした。

 

ここからはネタバレをたくさん用意しているので、山姥切長義からの「死が来た」を聞きたくない人とはここでお別れとする。*1

なお感想が長くなったので、続きはこちら→

 

 

 

「待たせたな、お前たちの死が来たぞ」*2

 

グッズ販売の陣

まず、本編に触れる前に一言触れたい。

アロマキャンドル、爆売れすぎん?瞬殺だったんだが??

私は前半組(1~100番台)の電子整理券を入手し、当日向かった。70番台後半だということもあって、「まあ、ちょこっと売り切れる程度だろうな」と思いながら待機列に並んでいた。しかし、順番が近づく前にアロマキャンドルが売り切れる。それも一気に3つ。その時点で欲しかった亀甲貞宗のキャンドルは売り切れてしまったため慌てて作戦を練り直し、山姥切長義のキャンドルに決定する。すると、瞬く間に別の刀剣男士のキャンドルが売り切れる。「これはやべぇ所に来ちまった」と思いつつ、売り子さんに山姥切長義のキャンドルと欲しかったブロマイド番号を伝えると、目の前にキャンドルの入った箱が置かれた。その後ほかのブロマイドを取りに行き戻ってきた売り子さんと商品確認をしていたら、左隣から「山姥切長義のアロマキャンドルは品切れです」と聞こえてきた。この間、体感1分もなかったと思う。えっ!もしかして

この公演の「ラス1の山姥切長義のキャンドル」だったのでは??と思いつつ、お支払いを済ませ近くのファミレスに引っ込んだのであった。

 

なお、公演終了後にグッズラインナップ表を見たら全部売り切れになってた。恐るべし。。刀ステ。。

 

今回のお席

 今回の席は2階席最後列で”花道の真上”だったため、花道での演出見逃したくないマンにはしんどかった。だが、明治座さんには同じく花道の見えづらい下手側の2階席には小さなモニターがあるため、そこから花道の出捌けが見えたのはありがたかった。

オペラグラスがある人は必携である。勿論、一階席でも持っていきたい人は持っていこう!推しをまじまじと見られる機会だ!一瞬たりとも逃すな!!(誰視点)

2階上手側の席なら、花道も見えるのかもしれない。上手側に捌ける人は見えにくいかもしれないが。。

 

 

本編

色々伏線回収の伝。それに加えて、細川ガラシャにまつわる物語。

科白劇の時と比べて、覚えている限りの一致と変化があって驚いた。

 

~歴史上の人物~

個人的には、新しく出てきた『天正遣欧使節』の四人。少年としての純粋さと狂気が入り混じる危うさがあった。大友宗麟の従者として登場している。だからだろうか、

大友宗麟が男子校の先生に見える。もしくはお父さん。

この感覚、末満さんの舞台作品『TRUMP』シリーズに出てくる少年たちに似ている。

大友宗麟は『TRUMP』シリーズの男性陣にはないタイプだ。この頃の少年たちにこんな人がいてほしい。

 

大友宗麟の性格変化

科白劇の時に比べて今回は優柔不断な面が目立つ。『天正遣欧少年使節』の伊東マンショはそれを「信仰に揺らぎが生じている」と表している。

それ故に軍師(黒田孝高)に付け込まれることになるのだが。

 

刀剣男士に出会う度、歴史上の人物たちは「かつて刀剣男士と戦ったことがある」口ぶりをする。歴史上の人物たち記憶力良すぎでは??

 

 

信仰関連

今回のセリフの変更はそれなりにあったが、その中でも個人的に気になったのが、

神の国→父なるデウスの国

への変更。

科白劇の時は、細川ガラシャや多くのキリシタン大名が出てきてたのでしっくりきた。

神=キリストの構図。

今回、出てきている歴史上の人物はキリスト教に寄っているが、キリスト教関係者がなぜか『父なるデウス』と言っている。

キリスト教で父、というとカトリックの場合はイエスの父ヨゼフ様を指してしまう。

これでは信仰対象に矛盾がでてしまう。

ということは、綺伝における『デウス』とはイエスキリストのことではない??

デウスキリシタン用語で神を意味する言葉。

 

他にも、ガラシャ様と地蔵行平の逃避行の中で、屯所付近で大友純忠が叫ぶ言葉

神の名において下される神罰→父の聖名(みな)において下される罰

など。

 

日常編

科白劇で描写できなかった日常のシーンがあったのは救いだった。

熊本城から遠いところに到着して、飯盒しているところとか。科白劇で見たシーンの詳細描写があるのはありがたい(あちこち細かいところまで見てしまう。)

飯屋で飯を食う篭手切江と獅子王の場面で、鵺にご飯を食べさせるシーンがないのは残念。

ただ、細川忠興が農民からお金を盗んでまで飯屋に行くのは悲しい。

大局が変わらない分、細かい描写で補完される情報は、観る人の印象が変わる。

歴史の軸でみれば、その詳細はきっと大きな変化にはならないのだろう。けれど、登場人物一人をクローズアップしてみると心に迫るものがあった。

 

今回はここまで。続きはこちら。

 

 

*1:原案ゲームよりセリフ一部引用

*2:1に同じ