感想。
言葉にするには難しい感情たちのオンパレード。けれど、どの登場人物も、主人公を思う心のあるひとたちだ。
人の思いがぶつかるその瞬間に立ち会える喜びがたまらない。
言葉はこういったものにはあまりに無力というか、不向きなんだな。ただ、人の心に宿り存在し続けていく。きっと。
あえて言葉にするなら、《感情の種》なんだろうな。
これは新発見。
惜しむらくは、現地で観劇できなかったことだ。疾走感も含めて作品だから、台本を読んで想像する以上のことが現地ではあったのだろうな。耳からの情報だけでは得られない文字の情報がほしい。視覚的な情報のほうが理解は進みやすいが、その場では両方を得られない。想像する良さもあるんだけれど、私には疲れやすくなるのが難点。
私のdisorderは”これ”を感じ取るところに制限がかかるから、作品に触れることでアンテナを張りやすくなる。他人の心の機微を読むことはできずとも、感情の変化を集めてデータ化する。それを状況に応じて他人と自分の心の変化の理解に役立てる。つまり、
人間の脳内に作った感情パターンのデータバンク化。
利子もつかないうえに、誰一人理解されないものだけれど。そして、これは作った本人にしか使えない。汎用性がない。意識して作り続けなければ、データはアップデートされない。
というわけで。今回はここまで。私情が強くなってしまったけれど。
おしまい。