年が明けた。
早々に、地震と津波、火災にSNSのデマと、まだ1週間と経っていない中で世の中が大きく変化していっている。
私には、提出予定の修士論文とスライドと。レポートが待っている。おかしいなあ。
これでも減らしたんだが。
レポート5題、解いたら終わり。
証明をつけたらおしまい。
今まで人に頼ったことがなかった。頼ったところで、本当に欲しいものがそのまま手に入るわけがないからだ。わかっている。傲慢だって。けれど、永遠に満たされないこの飢餓感を適切に埋める方法が、頭でわかってても骨の髄まで理解してない。
おそらくリテイクを重ねること。それも自分以外の他人と。
刀を作る時と同じ。誰かがいなけりゃ、いいものは作れない。
誰かとつながり、誰かを活かし、自分が自分でいながら他人と関わる。
私がずっとできなかったものだ。できている様に見えて、自分から進んでできなかった。閉じこもってしまった。できるときは、自分よりできる人か全くできない人と一緒だった。自分の意見を聞いてくれるイエスマンを近くに寄せた。
苦しい時に踏ん張れない、踏ん張る前に既に力を使い果たしている。
本当に必要だったのは、きっと、傷ついてもいいから誰かと関わることだったのかもしれない。自分の専門でも、どこででも。プライド以上に技術を磨くことを優先できなかった。
自分の中にある課題を消化することに使ってしまったから。
自分らしく生きられていない苦しさと向き合うことにしたから。
けれどそれは、多分、誰もが抱えていて、時間をかけて消化していくもので。
現実と向き合いながら一つ一つ解消していくものだった。
どうしても必要だった。自分がバラバラになっていく感覚に耐えきれなくて、どこかで自分をつなげておかないと、本当に自分が消えてなくなっていく様な恐怖に耐えきれなかった。
就職活動して、ありがたいことに内定をもらえた。
前回の本命だ。技術者か、営業権設計書を書く人か。わからないけれど、私にできるのか不安があった。いつでも不安だ。
あと一社だけ受けて就職活動を終えたい。ただ、私は、この会社に入りたい気でいる。業績は良くない。多分事業規模縮小してる。先行きがわからない。
エンジニアとしてさすらって生きていくのか、マイコンとともに生きていくのか。
わからない。本当に。
未来が定まらない。
不安だ。ひどく。
けれど、不安だけれど歩かなくちゃ。もう、十分と言って良いくらい足踏みしたから。わからなければ素直に聞けば良いことも。自分の糧としていけば良いことも。
この世界に正解はない。学歴が全てではない。性格が全てでもなく、運の要素に争うことはできない。けれど、何もしない人を救うほど甘くできていない。この世知辛い世界で、地に足をつけて生きるために。
今日を終える。明日を生きる。一日一日、やれることに誠実に。生きていく。
ただそれだけ。