Rin_Mikageのブログ

気ままに。思考は自由に。

修士論文と就職活動。

久しぶりのブログ。

書きたいことがありすぎるので、ここで消化。

 

そろそろ論文執筆チームは「アレ」の時期である。そう、『バックアップ取っとけよ』問題である。かくいうこのブログ、私が持ってる中でも一二を争うほど古いUSBにバックアップをとっている間、暇になってしまったので書いているので、貴重な時間を有効活用していると言えば聞こえもいいかもしれない。

 

修士論文に求められることは、主に一つ。

先行研究をもとに自分なりの新しい成果を一つ出すこと。たとえそれがちょっとした補題の証明だとしても。

 

大学院生稼業を数年やっていて、(それも2年休学している分、人よりも多く。)肌で感じることの大切さを改めて味わう。研究然り、自分の人生然り、就職活動然り。『何か違和があるなぁ』と感じるところには自分の人生の課題のヒントが詰まっているし、自分にとって何が重要で、どこまでなら譲れるのか。ここだけは守り抜きたい!と思えるポイント、新たな価値観。本当に出会いの連続で、休む暇がなかった。この八年間の学生生活は本当に私にとって有意義なものになったし、そうできたと自負している。

 

そこまで全力でやり切ることがどこかかっこ悪いと思っていた自分と、やりきれないことにモヤモヤを感じていた自分を持っていた私にとって、この八年間は葛藤の連続でまさに思春期そのものだったと思う。人生に一度だけ訪れる春。春の芽吹きの困難さに苛まれながら、演劇を通して自分を客観視したり、さまざまなバックグラウンドを持つ人と交流して自分の世界の狭さを思い知ったり、新たな世界とつながり発展していくためのマインドセットや、このブログのように自分の考えを記述して発信することも含めて。

 

何から何までいい経験だったと思う。得難い経験だった。

 

だからこそ、今の自分の気持ちを残しておきたい。社会人になる前の自分。まだ就職活動中の自分の気持ちを。具体的な会社名は伏せるが、ざっくりとしたイメージと所感を書き連ねていく。

 

・現状の第一志望、組み込み系に強みがある会社のSE。人間と機械の間を取りもてる仕事に着くのは、さまざまな人と関わってきた私にとって天職とも言える。福利厚生、女性の活躍進出、手に職と言えるほどの技術を身につけられる環境。

遅く就活を始めた私に待っていた優良物件その1である。

社長が適性検査の試験監督をするほど、特徴しかない会社であるが、従業員数が少ないのと、非上場である点、若い年齢層と上の年齢層に二分されやすく中間層はこれから育つというオプションがついてくる。若手兼女性である私にとって、試行錯誤しながら挑戦できるアットホームな空間は好きである。

 

ただ、技術屋と営業が分離している点がちょっと苦手である。私はその辺りを横断できる方が自由でもっと好きなので、その点は物足りないかもしれない。ただ、これからIoT分野や医療系、さまざまなことに進出する素地がある会社なので、客先常駐だとしてもさまざまな業界のシステムに触れられて楽しいかもしれない、と期待を込めている。

 

・もう一つの優良物件。強みとなる技術を核として業界の当たり前を変えていくミッションを持った会社である。IT業界はどうしても多重受け構造になりやすい性質がある、勿論これに対抗するべくさまざまな会社が一括で受注するなどの対策をとっているが抜本的な解決策というよりはマンパワーに訴えかけた方策のように思えて、個人的に『宝石のような澄んだキラキラ感』がない。

 

数学をしているときに出会った『宝石のような澄んだキラキラ感』は、私の中で重要な指標になっていて、なかなかお目にかかれるものではない。美しい定理や主張に出会ったり、明確な論理に触れたときにしか見えないものだ。

 

その点、この会社のとった方策は、属人性のないシステム開発をしていて、いずれ業界のスタンダードになるだろうと予測できるものだった。自分はその中で、カスタマーたる会社と技術者を繋ぐ役割がしたい。役職的には「ビジネスアーキテクト」というらしい。プロジェクトマネージャー職を元々目指していたが、ここでならもっといい仕事の形を模索できるのではと思う。

 

仕事環境や福利厚生、自由な雰囲気。24時間仕事のような生活をしている自分からすると馴染みやすい。その代わり、オンとオフのつきにくい生活になってしまわないかと、自己管理が外資並みに求められる点が大変かもしれない。

 

まだ通ってもない企業のことをあれこれと考えるのは、皮算用が過ぎるかもしれないが。

 

他にもさまざまな会社を受けているが常に思う点がある。

 

「これは、私がやりがいを持って、目標や意志、自分の習性を活かして働くことのできる空間か」

 

選考を受けるときは、これに当てはまらない会社もわざと受けている。その方が話すときのスキルが磨かれて本命企業の時にリラックスして話すことができるからだ。内定を取りたい。けれど、どこでもいいわけではない。

 

私が私らしく働ける会社であることが絶対外せない。

 

だから、今受けている企業の結果が出るまで就職活動を続けてみようと思う。

 

私が私であることを貫いて、しなやかに生きていくために。