発達障害に関する話題は沢山の人が記事にしています。
けれど、『自分とパターンが合わない、似た症状で困っている人を見かけることが少ない』私もその一人です。
なので、この記事では私の場合で書いていこうと思います。
参考にならない可能性がありますことを、ご容赦ください。
目次
発達障害を疑って病院にいったきっかけ
大学3年の時に教職課程で取っていた心理学の授業で「発達障害」を知りました。
学校現場でも1教室に一人から二人ほどいる程度なのだとか。当時使っていた教科書に書かれていた「サリーとアンの課題」を間違えたのがきっかけです。
コロナ禍になる前までは自己分析と居場所探しも兼ねて、発達障害BAR The BRATsさんにも足を運んだほどです。
けれどこの時はまだ診断を受けていませんでした。なぜなら、
- 専門病院を受診するための費用と時間がない
- 結果が出るまでに時間がかかる
- 親に受診したことがばれてしまう(生育歴を親から聞かれるため。)
という3つのネックがあったからです。
両親も仕事で多忙なため、時間を割かせてしまうことに申し訳なさもありました。
そんなこんなで発達障害を疑って2年半が経っていました。その間には大学院進学のための勉強や、卒業論文などの学業面やコロナ禍で忙しいこともあり、発達障害のことをなかなか考えられませんでした。
4月からリモートでゼミをしたり、徐々にオンライン授業を受けていました。科目数も学部の時よりは少ない分、内容も考えることも濃い授業でした。
6月から授業中でも集中できなくなっていき、何をするでもいつも以上の労力がかかって疲れ切っていました。下旬になるころにはろくに集中することができず、授業もゼミも全て休んでいました。7月になるとバイトにも支障が出始め8月までお休みしていました。
この状態になってようやく病院に行く決心がつき、病院に行きました。
そこでお医者さんからこんなことを言われたのです。
「自分の苦手なところ、強みになるところを探るために、心理検査を受けてみませんか?」と、藁にも縋る思いで心理検査を受けてみることに。
実際に検査を受けた結果
検査結果は、こんな感じでした。
(ここに画像を張り付ける)
本当の検査結果を載せるわけにはいかないのでおおまかに直してあります。
ここからわかることは
です。ここからわかる特徴は、
- 物事を一つ一つを理解することはできるが、それらをまとめることに難がある
- 計算とか算数能力は得意
- 物事の行間を読むこと、複雑な状況を読み解くことが苦手
ということになります。
当たってる。(占い以上に)当たってる!!(当たり前なのだけれど。)
さらに深堀りしていくと、
私の場合は下位検査項目のうち「絵画完成」と「理解」が他よりも弱いため、きれいに空気が読めていないようです。だからこそ、普段から話の筋を確認していくことを心掛ける生活をしています。相手の言ったことを理解するために、「○○は△△ということでしょうか?」と確認をとるのです。
その後、お医者さんから告げられたのは、
「発達特性によって困りごとが出ているけれど、”障害”ってほどではない。
どちらかというと、優秀なのにちょっと抜けている人という位置づけ。」
という言葉でした。
なので、私の場合は発達障害グレーゾーンのようです。分類はASD。
ちなみに検査結果を伝えてくださった心理士さんからおっしゃっていた言葉があります。「海外で生活することを勧めるよ。」
ほんと、その通りだと思う。でも新型コロナウイルスの影響でほいほい海外に行けないときだったから、お先が真っ暗感はあった。
海外の、とりわけ多民族国家みたいな国(オーストラリアとか)なら生きやすいのかもしれない。みんな違うから、自分の主張を伝える手間を惜しまない。そういうところだと、案外生きていけるのかもしれない。
日本は察する文化がまだ強いので、真逆ですね。
まあ、コロナ禍で実質引きこもってる状態からすれば断然違う。
余談だけれど、英語を身に着ける動機にもなりました。(休学中に散財しないためのモチベーション)
また、お医者さんから「グレーゾーン」であることを告げられたわけですが。正直ほっとしました。それと同時に、2年前の自分の推理結果は間違っていなかったことが確認できて、自信につながりました。
それでも、やはり「普通」の人とは違うことでモヤモヤすることもありました。ですが、時間をかけて咀嚼してくうちにこう思えてきたのです。
『今まで悩んで、しょい込んでいた荷物たちのうちのいくつかに「発達特性」というラベルがついただけだ』と。
『だから、大事なのは発達特性であることを理解し、対策を立てること。
そうやって、自分の人生を自分の意志で動かそうとすることだ!』と。
検査結果と困りごとの照らし合わせ
ところで、日常生活をしていく中で困っていたことがあったのです。
それは、
- 両方向から聞こえる音に対して苦痛を覚えること(渋谷のスクランブル交差点など)
- 音声のみ(聴覚のみ)の情報だと理解がゆがんでしまう
- 視界にないものは、無いと判断してしまう
- 忘れ物が多い
- 突発的に散歩している、2万歩を超えていることもある。(足が痛い)
特に困ったのが、「音声のみ(聴覚のみ)の情報だと理解がゆがんでしまう
」こと。
コロナ禍でオンライン授業になったことで、講義はまだ録画映像が残っているので追いつけました。けれど、ゼミはリアルタイムで進行するからそうもいかない。
発表も、先生からの指摘も、基本は聴覚オンリー。
数学ですし、内容は幾何学なので図形を描いたりもします。その時の指示が基本は口頭。それでも理解できなかった場合は、先生が持っているタブレットで指示内容を可視化してくださいました。
けれど、指摘されても「じゃあどうすればいいのか」がわからない。「何をどう動けばいいのかわからない」から詰む。
これは。【視覚と聴覚の情報をつなげるのが難しく、それぞれ別で捉えている】ことが原因。
対面の時のゼミでは、先生も私も同じ黒板を使って、同じ目線で、指摘されるという状況だったので全く気付かなかったです。
これでは、何の対策もしなければ、リモート会議苦手すぎる。zoom弱者ですね。
まとめ
発達障害グレーゾーンといえど、何が得意で、何が苦手なのかは人それぞれです。
私の場合は、
- ワーキングメモリー凸、知覚統合凹
- 空気を読むより、確認するが吉
- 話の筋を確認できる環境では目立ちにくい
- 聴覚情報のみだと、理解がゆがみやすい
- 視覚情報で抜けがあるため、忘れ物が多い
というものです。
別の記事で私なりのライフハックを紹介していますので、そちらも是非見ていってください。(記事は制作中)