Rin_Mikageのブログ

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舞台刀剣乱舞 綺伝 いくさ世の仇花 感想※ネタバレあり 刀剣男士編

3/27夜公演感想レポートです。演出変更のあった回です。ネタバレあります。

 

 

今回は登場人物の感想です。長い。一キャラ1000文字くらい。

 

目次

 

 

刀剣男士

歌仙兼定役 和田琢磨さん

 

公式グッズで雅な姿の歌仙さんが公開されましたね!

修行を終えて極の姿になって再度特命調査に出陣なのかな??と思いつつ。

 

今回の話の表主人公が歌仙さんなので、科白劇との差分を確認しながら見てました。

元主の襤褸(ぼろ)姿にほぼ気づきかけてたり、細川夫妻の回想の最後に「雅じゃない」というセリフを繰り返していたり。いろんな感情が歌仙さんの中で科白劇以上に動いているように見えました。それだけ葛藤も大きいから、こちらまで心持っていかれました。

お小夜から人見知りを心配されている(義伝)のがよくわかるくらい、古今伝授の太刀への対応が思春期の男の子みたいでした。それも時間とともに変わって、歌仙の気持ちが言葉にされていくのは、歌仙兼定の精神的成長が見えていて。原作ゲームのシナリオの隙間が埋まっていく感覚でした。

元主・細川忠興の変わりように心痛めているのも、かつての主が辿った人生を知っておるが故だし(義伝)その後の2幕始めの「細川夫妻回想シーン」がさらに切ない。たった一人で、夫妻の幸せのひと時と辛く悲しい歴史を思い出している。このシーンにストーリーテラーとして居続ける歌仙を見ていて苦しくなる。『差し出がましいこと』だったとしても、そう言いたくなってしまうくらいしんどい気持ちが伝わって。

そんな姿を心配した仲間にかける言葉は相変わらずでも、その真意が伝わっているところは流石、本丸の仲間でした。

 

細川ガラシャを倒すところも、その後も。元主の妻が作る世界での出来事にずっと泣いている。泣き崩れているのに最初は気づかなくて、嗚咽で気がついた。「歌仙兼定の願った夫妻の在り様」があったのかもしれない。未練の形。

 

これは私が考えた(いつも通りの考えすぎな)考察ですが、

【もしかして、歌仙には忠興様の姿が見えてないのかな?ガラシャ様がずっと一人で話しているように見えた?それとも本当に真っ白の忠興様(幻影)が見えた?】

と。こっちだった場合は、「改変された歴史の末路ですら二人を分かつ結末」となってもっと苦しい。(末満さんの作品って、悲しみに悲しみを上塗りすることが多いのでこの思考が身についてしまった…)

 

真剣必殺姿も極の姿でもすっぽん(花道の小セリ)から登場なところが末満さんらしいというか、明治座の性質をフルに使っているなあと思う。歌舞伎において、すっぽんから出てくるのは『人ではないもの、妖怪』なので、それに忠実だなぁって。小セリから出てくるのはもう一振りいるので、そっちも。ただ、真剣必殺姿で出てくるときのBGMが科白劇のエンディングだったので、めっちゃかっこいいシーンなのに笑いをこらえるのに必死でした(笑)

 

最後に、おかえりなさい。歌仙さん!

歌仙さんの詠む歌が大千秋楽カーテンコールで聞けることを心待ちにしています!!

 

にっかり青江役 佐野真白さん

妖しい雰囲気をまとったにっかりさんが、さらにかっこよくなって登場!科白劇の時は、まだ刀ステの世界観に慣れていなさそうな危うさがありましたが、今回はそんなこと微塵も感じないどころか、むしろ強くなって帰ってきてました!

歌仙を想う心が、安定してて頼もしくて。ほんと大人になったなぁ、と親戚のおばちゃんのような気持ちになりました。そして、妖しい枠の亀甲さんとの絡みがあって、妖しい組の殺陣は見てて幸せでした。

真白さんが、学生さんだったとは思いもしなかったし、大変な中で2.5もやって。刀ステ出る大学生たち、ほんと頭が上がらないです。自分も学生だから、特にそう思う。この二年の地獄さを想うと、その中でも仕事している人や学生を続けている人はすごいと思う。

 

東京千秋楽でのコメントがふわふわしていてギャップがすごい。どうかそのふわふわ感を持ったままでいてほしいなぁ、と思える役者さんでした。

 

東京千秋楽から福岡公演初日までのカウントダウンがかわいかったです。大阪公演も頑張ってください!!にっかりしてる青江さんに会いたい。

 

山姥切長義役 梅津瑞樹さん

今回の個人的裏主人公。苦労人枠。「右の頬を打たれたら?」が科白劇のころから好きでした!!今回はアンサンブルさんも加わってより状況がわかりやすくなっている分、笑いをこらえるのに苦労するほど面白かったです。元監査官の経歴が生かされたシーンが何より素敵。それを最初から聴いてる亀甲と獅子王が物陰から出てくるのは傑作でした(笑)日常シーンが充実していてとても幸せでした。刀ステにはこういうシーンがなくては!そのあとの戦闘シーンもシリアスなシーンも最高だけれども!

 

ゲフンゲフン。

黒田孝高との絡みも大好き。お互いブレーン役が多い分、言葉の裏を読みたくなってしまう雰囲気。「前にもどこかで会ったかな?」はすごく意味深でニヤニヤするシーンでした。このシーンは後々別のシーンにつながるのですが、一幕終わるまで頭の中が??となりました。

キリシタン大名たちとのやり取りは特に、亀甲さんとの組み合わせで出てくることが多い分、お二人の知性が際立っていました。放棄された世界への考察もわかりやすくて。流石元監査官様!(ここでも下戸ネタが来ると思いませんでしたが、慈伝でも明かされていましたね。慈伝を思い出して、なんだかほっこりしました。)

 

殺陣も鞘との二刀流で、かっこいい!!人生で一度はやってみたい殺陣!どうしたらあんな素敵な殺陣ができるんですか。。。(殺陣やったことないけど、憧れる!筋肉痛で済まなさそうだけれど、、、)

 

2幕、真剣必殺姿の登場は小セリから。ほんと末満さんってば!!(小セリのくだり)

まさか、黒田孝高が朧の山姥切国広だとは思わなかった!!朧のまんばちゃんは久しぶりの出演だし!どこかで聞いたようなセリフ*1持ち出してきた時点で脳内が!?で。長義の怒りのボルテージの上がり様がひしひしと伝わって怖かった。。偽物君の偽物とはいえ、切るのは忍びなかったかもしれないけれど、そのあとの一言で山姥切国広への信頼の強さに、グッときました。

 

最後の熊本城のおかわりシーンではバトンタッチから捌けるまで、カッコよかったです!!長義の持つ強さかっこよさがグレードアップしていて、危うく沼落ちしかかった。。

偽物くんに、(山姥切国広に)無事会えますように。

 

亀甲貞宗役 松井勇歩さん

亀甲さんやってくれてありがとう。そして、いつもの大魔神なところはなく、でも妖艶で人を振り回すところはそのままなのが解釈一致でした。演じてくださりありがとうございました!!

そして、劇団Patch10周年おめでとうございます!今後の松井さんのパフォーマンス楽しみにしています!

 

本編に戻ると、一人の時には亀甲節が炸裂していたり。亀甲のアクセントがあったおかげで日常シーンがとても楽しく見られました!とてもうれしい。科白劇から継続されていた「放置、された世界かな?」や有馬晴信との交渉シーンでの「それで、どんな提案にしようかな?」などのシーンが亀甲らしくて、知性と性格がにじみ出ているところがたまらなく良かったです!!

 

亀甲さんと葡萄酒の相性がたまらなくいい…!!(多分、これでジャケットが汚れたらご主人様に叱られるかな…とか考えてそう。。)亀甲さんとキリスト教ってなんて素敵な組み合わせなんだ!!ここで沼に落ちる人いたでしょ!!

かと思えば、一人ステアラになっている殺陣がまた面白くて。どうしてこんなに、人を翻弄するのが上手いんですか!!国1つひっくり返りますよ!!(褒め言葉)

真剣必殺姿がとても良い!!「この痛みには愛がない」が、亀甲らしいことばでもありつつ、綺伝が作る大筋への影響で別の意味にも聞こえるのは亀甲さん故な気がします!

 

いつか本丸で貞宗の会話シーンがあるといいな。。

待ってます!!

 

それでは、今回はここまで!大千穐楽公演までに後編書けたらいいな。

 

*1:慈伝ラストの一騎打ち

舞台刀剣乱舞 綺伝いくさ世の徒花 ※感想ネタバレあり

先日、2年越しに上演した『舞台刀剣乱舞 綺伝いくさ世の徒花』を観劇した。

私が観劇した日には大村純忠役のさんが声で出演されていたため、お姿を拝見することは叶わなかったが、それでも全く違和感のない演出になっていた。刀ステの底力を見た気がした。

 

ここからはネタバレをたくさん用意しているので、山姥切長義からの「死が来た」を聞きたくない人とはここでお別れとする。*1

なお感想が長くなったので、続きはこちら→

 

 

 

「待たせたな、お前たちの死が来たぞ」*2

 

グッズ販売の陣

まず、本編に触れる前に一言触れたい。

アロマキャンドル、爆売れすぎん?瞬殺だったんだが??

私は前半組(1~100番台)の電子整理券を入手し、当日向かった。70番台後半だということもあって、「まあ、ちょこっと売り切れる程度だろうな」と思いながら待機列に並んでいた。しかし、順番が近づく前にアロマキャンドルが売り切れる。それも一気に3つ。その時点で欲しかった亀甲貞宗のキャンドルは売り切れてしまったため慌てて作戦を練り直し、山姥切長義のキャンドルに決定する。すると、瞬く間に別の刀剣男士のキャンドルが売り切れる。「これはやべぇ所に来ちまった」と思いつつ、売り子さんに山姥切長義のキャンドルと欲しかったブロマイド番号を伝えると、目の前にキャンドルの入った箱が置かれた。その後ほかのブロマイドを取りに行き戻ってきた売り子さんと商品確認をしていたら、左隣から「山姥切長義のアロマキャンドルは品切れです」と聞こえてきた。この間、体感1分もなかったと思う。えっ!もしかして

この公演の「ラス1の山姥切長義のキャンドル」だったのでは??と思いつつ、お支払いを済ませ近くのファミレスに引っ込んだのであった。

 

なお、公演終了後にグッズラインナップ表を見たら全部売り切れになってた。恐るべし。。刀ステ。。

 

今回のお席

 今回の席は2階席最後列で”花道の真上”だったため、花道での演出見逃したくないマンにはしんどかった。だが、明治座さんには同じく花道の見えづらい下手側の2階席には小さなモニターがあるため、そこから花道の出捌けが見えたのはありがたかった。

オペラグラスがある人は必携である。勿論、一階席でも持っていきたい人は持っていこう!推しをまじまじと見られる機会だ!一瞬たりとも逃すな!!(誰視点)

2階上手側の席なら、花道も見えるのかもしれない。上手側に捌ける人は見えにくいかもしれないが。。

 

 

本編

色々伏線回収の伝。それに加えて、細川ガラシャにまつわる物語。

科白劇の時と比べて、覚えている限りの一致と変化があって驚いた。

 

~歴史上の人物~

個人的には、新しく出てきた『天正遣欧使節』の四人。少年としての純粋さと狂気が入り混じる危うさがあった。大友宗麟の従者として登場している。だからだろうか、

大友宗麟が男子校の先生に見える。もしくはお父さん。

この感覚、末満さんの舞台作品『TRUMP』シリーズに出てくる少年たちに似ている。

大友宗麟は『TRUMP』シリーズの男性陣にはないタイプだ。この頃の少年たちにこんな人がいてほしい。

 

大友宗麟の性格変化

科白劇の時に比べて今回は優柔不断な面が目立つ。『天正遣欧少年使節』の伊東マンショはそれを「信仰に揺らぎが生じている」と表している。

それ故に軍師(黒田孝高)に付け込まれることになるのだが。

 

刀剣男士に出会う度、歴史上の人物たちは「かつて刀剣男士と戦ったことがある」口ぶりをする。歴史上の人物たち記憶力良すぎでは??

 

 

信仰関連

今回のセリフの変更はそれなりにあったが、その中でも個人的に気になったのが、

神の国→父なるデウスの国

への変更。

科白劇の時は、細川ガラシャや多くのキリシタン大名が出てきてたのでしっくりきた。

神=キリストの構図。

今回、出てきている歴史上の人物はキリスト教に寄っているが、キリスト教関係者がなぜか『父なるデウス』と言っている。

キリスト教で父、というとカトリックの場合はイエスの父ヨゼフ様を指してしまう。

これでは信仰対象に矛盾がでてしまう。

ということは、綺伝における『デウス』とはイエスキリストのことではない??

デウスキリシタン用語で神を意味する言葉。

 

他にも、ガラシャ様と地蔵行平の逃避行の中で、屯所付近で大友純忠が叫ぶ言葉

神の名において下される神罰→父の聖名(みな)において下される罰

など。

 

日常編

科白劇で描写できなかった日常のシーンがあったのは救いだった。

熊本城から遠いところに到着して、飯盒しているところとか。科白劇で見たシーンの詳細描写があるのはありがたい(あちこち細かいところまで見てしまう。)

飯屋で飯を食う篭手切江と獅子王の場面で、鵺にご飯を食べさせるシーンがないのは残念。

ただ、細川忠興が農民からお金を盗んでまで飯屋に行くのは悲しい。

大局が変わらない分、細かい描写で補完される情報は、観る人の印象が変わる。

歴史の軸でみれば、その詳細はきっと大きな変化にはならないのだろう。けれど、登場人物一人をクローズアップしてみると心に迫るものがあった。

 

今回はここまで。続きはこちら。

 

 

*1:原案ゲームよりセリフ一部引用

*2:1に同じ

数年前訪れたバーにて。

今日は数年前訪れたバーについて書いていこうかと思います。

そのバーは The BRATs (以降、ブラッツ)というところです。

 

brats.shopinfo.jp

ブラッツは一般的なバーとは少し違うところがあります。

 

それは、発達障害当事者とグレーゾーンの方々がお客さんにいること。

そして、オーナー自身も当事者であること。

 

なので、お店に行くとキャラの濃い方々に囲まれる。(苦笑)

私自身はまだ診断を頂いてないので、最初は何を話してよいやら分からなかった。

 

けれど、みなさんお優しい方々なので気づいたら私の方が饒舌になっていました。

で、気がついたら入れ替えのお時間になったので撤収。

また行きたいです。^^

 

 

実は、バーに行ったのは人生初でした。一般的なバーに行ってなかった理由が、「お酒を飲みすぎる悪癖」があるからです。

 

ブラッツならソフトドリンクを飲んでもオッケーだったので(飲み放題です。)

最初の一杯をソフトドリンクにできるのが嬉しい。

そして、新しいお酒の味を覚えられる。

飲みすぎず、楽しめるちょうどいい時間というのが私にはうまくはまったようです。^^

 

お酒が苦手な人にも安心。

お酒が飲める人も楽しめる、そんな空間でした。

 

 くれぐれも、飲み過ぎとお店に迷惑がかかることはしないように。

 

コロナ禍になって、bratsは休業を続けているようです。個人的にはいつかまたお店に行けたらいいなと思っています。コロナ前の自分は未診断だったから、診断後になって変わるところもあっただろうし、何よりあそこでしか飲めないお酒が飲みたい。

 

リアルのふれあいは、どんどん減ってきています。けれどその分リアルイベントの貴重性が増すから、bratsでの一杯が格別になる。(ただ、階段が急なのはちょっぴり怖い。特にヒール履いてるときは、手すり必須。その分、自分の酔い加減を意識しやすい。)

 

また行けたらいいなぁ。

 

【ネタバレあり】ネット怪談百物語 七十弐夜 感想

ネット怪談百物語 シーズン8 七十弐夜 「いないない婆」の感想です。

※ネタバレを含みます。

該当動画はこちら↓

youtu.be

 

【感想】

このシーズンはmi_shiさんがいるので、ついつい彼女にフォーカスを当てた感想が増えます。

 

シーズン3までならネガティブな共感をしているところが多かったのが、今回は話者の気持ちに共感した相槌が打たれていたり。シーズン1から見ている自分としては、保護者目線になっちゃいます。mi_shiさんが、成長している…!飲食バイトの影響でしょうか。個人的に嬉しい。(私、多分役者さんの年齢に近いんだけれど…。)同じ気持ちの方、いらっしゃる気がします。

 

かりんさんの最後のセリフが切ない…。かりんさんの話に出てくるT君の特徴は、

・クラス一の秀才

・美術が苦手

・難しい参考書を読んでいる

・運動が苦手

・私立の中学校に進学した

 

「忘れちゃったのかなぁ…」というセリフに寂しさが滲んでいました。

T君が百の蝋燭部屋にいるのに、本人が気づいてないのかもしれない。

 

個人的に死蟲男さんだといいなぁ。アスクレピオスさんも捨てがたい…。

Champさん、モアレさんの可能性もある…。あるいは、男性でない可能性も。(髪型や服装で男子に見える女の子とか。)

それでは、今日はここまで。

発達障害傾向について

発達障害に関する話題は沢山の人が記事にしています。

けれど、『自分とパターンが合わない、似た症状で困っている人を見かけることが少ない』私もその一人です。

 

なので、この記事では私の場合で書いていこうと思います。

参考にならない可能性がありますことを、ご容赦ください。

 

 

目次

 

 

発達障害を疑って病院にいったきっかけ

 

大学3年の時に教職課程で取っていた心理学の授業で「発達障害」を知りました。

学校現場でも1教室に一人から二人ほどいる程度なのだとか。当時使っていた教科書に書かれていた「サリーとアンの課題」を間違えたのがきっかけです。

コロナ禍になる前までは自己分析と居場所探しも兼ねて、発達障害BAR The BRATsさんにも足を運んだほどです。

brats.shopinfo.jp

けれどこの時はまだ診断を受けていませんでした。なぜなら、

  • 専門病院を受診するための費用と時間がない
  • 結果が出るまでに時間がかかる
  • 親に受診したことがばれてしまう(生育歴を親から聞かれるため。)

という3つのネックがあったからです。

両親も仕事で多忙なため、時間を割かせてしまうことに申し訳なさもありました。

 

そんなこんなで発達障害を疑って2年半が経っていました。その間には大学院進学のための勉強や、卒業論文などの学業面やコロナ禍で忙しいこともあり、発達障害のことをなかなか考えられませんでした。

 

4月からリモートでゼミをしたり、徐々にオンライン授業を受けていました。科目数も学部の時よりは少ない分、内容も考えることも濃い授業でした。

6月から授業中でも集中できなくなっていき、何をするでもいつも以上の労力がかかって疲れ切っていました。下旬になるころにはろくに集中することができず、授業もゼミも全て休んでいました。7月になるとバイトにも支障が出始め8月までお休みしていました。

この状態になってようやく病院に行く決心がつき、病院に行きました。

 

そこでお医者さんからこんなことを言われたのです。

「自分の苦手なところ、強みになるところを探るために、心理検査を受けてみませんか?」と、藁にも縋る思いで心理検査を受けてみることに。

 

実際に検査を受けた結果

 

検査結果は、こんな感じでした。

 

(ここに画像を張り付ける)

 

本当の検査結果を載せるわけにはいかないのでおおまかに直してあります。

 

ここからわかることは

  • ワーキングメモリーの数値が高い
  • 知覚統合の数値が(相対的に)低い
  • 全体的に数値が100を超えているため、知的障害とかはない
  • ワーキングメモリーと知覚統合の差が20離れている
  • 言語理解のほうが得意

です。ここからわかる特徴は、

  • 物事を一つ一つを理解することはできるが、それらをまとめることに難がある
  • 計算とか算数能力は得意
  • 物事の行間を読むこと、複雑な状況を読み解くことが苦手

ということになります。

 

当たってる。(占い以上に)当たってる!!(当たり前なのだけれど。)

 

 

さらに深堀りしていくと、

私の場合は下位検査項目のうち「絵画完成」と「理解」が他よりも弱いため、きれいに空気が読めていないようです。だからこそ、普段から話の筋を確認していくことを心掛ける生活をしています。相手の言ったことを理解するために、「○○は△△ということでしょうか?」と確認をとるのです。

 

その後、お医者さんから告げられたのは、

「発達特性によって困りごとが出ているけれど、”障害”ってほどではない。

どちらかというと、優秀なのにちょっと抜けている人という位置づけ。」

という言葉でした。

 

なので、私の場合は発達障害グレーゾーンのようです。分類はASD

 

ちなみに検査結果を伝えてくださった心理士さんからおっしゃっていた言葉があります。「海外で生活することを勧めるよ。」

ほんと、その通りだと思う。でも新型コロナウイルスの影響でほいほい海外に行けないときだったから、お先が真っ暗感はあった。

海外の、とりわけ多民族国家みたいな国(オーストラリアとか)なら生きやすいのかもしれない。みんな違うから、自分の主張を伝える手間を惜しまない。そういうところだと、案外生きていけるのかもしれない。

日本は察する文化がまだ強いので、真逆ですね。

 

まあ、コロナ禍で実質引きこもってる状態からすれば断然違う。

余談だけれど、英語を身に着ける動機にもなりました。(休学中に散財しないためのモチベーション)

 

また、お医者さんから「グレーゾーン」であることを告げられたわけですが。正直ほっとしました。それと同時に、2年前の自分の推理結果は間違っていなかったことが確認できて、自信につながりました。

それでも、やはり「普通」の人とは違うことでモヤモヤすることもありました。ですが、時間をかけて咀嚼してくうちにこう思えてきたのです。

 

『今まで悩んで、しょい込んでいた荷物たちのうちのいくつかに「発達特性」というラベルがついただけだ』と。

 

『だから、大事なのは発達特性であることを理解し、対策を立てること。

そうやって、自分の人生を自分の意志で動かそうとすることだ!』と。

 

 

 

検査結果と困りごとの照らし合わせ

ところで、日常生活をしていく中で困っていたことがあったのです。

それは、

  • 両方向から聞こえる音に対して苦痛を覚えること(渋谷のスクランブル交差点など)
  • 音声のみ(聴覚のみ)の情報だと理解がゆがんでしまう
  • 視界にないものは、無いと判断してしまう
  • 忘れ物が多い
  • 突発的に散歩している、2万歩を超えていることもある。(足が痛い)

特に困ったのが、「音声のみ(聴覚のみ)の情報だと理解がゆがんでしまう

」こと。

 

コロナ禍でオンライン授業になったことで、講義はまだ録画映像が残っているので追いつけました。けれど、ゼミはリアルタイムで進行するからそうもいかない。

発表も、先生からの指摘も、基本は聴覚オンリー。

数学ですし、内容は幾何学なので図形を描いたりもします。その時の指示が基本は口頭。それでも理解できなかった場合は、先生が持っているタブレットで指示内容を可視化してくださいました。

けれど、指摘されても「じゃあどうすればいいのか」がわからない。「何をどう動けばいいのかわからない」から詰む。

これは。【視覚と聴覚の情報をつなげるのが難しく、それぞれ別で捉えている】ことが原因。

 

対面の時のゼミでは、先生も私も同じ黒板を使って、同じ目線で、指摘されるという状況だったので全く気付かなかったです。

 

これでは、何の対策もしなければ、リモート会議苦手すぎる。zoom弱者ですね。

 

 

 

まとめ

 

発達障害グレーゾーンといえど、何が得意で、何が苦手なのかは人それぞれです。

私の場合は、

  • ワーキングメモリー凸、知覚統合凹
  • 空気を読むより、確認するが吉
  • 話の筋を確認できる環境では目立ちにくい
  • 聴覚情報のみだと、理解がゆがみやすい
  • 視覚情報で抜けがあるため、忘れ物が多い

というものです。

別の記事で私なりのライフハックを紹介していますので、そちらも是非見ていってください。(記事は制作中)

 

 

 

 

心とは、難儀だ。【今週の雑記】

心とは何だろう。感情?反応?

それぞれの思いが汲み取られない、共有されない悲しみはどこで晴らせるのか。どこまでいっても、私の気持ちを受け取ってくれない人もいる。それは本人が疲れてるのもあるだろうし、あまりに違いすぎて受け取れないのかもしれない。

 

それでも本人は悲しむ。苦しむ。「自分が悪いのでは?直したほうが良いのでは?」と。けれど、その人も、相手も結局は変わらない。受け取れる量は個人差がある。それを淡々と見つめ続ける日々はそれなりにキツイ。

 

合わない人と、ずっとは一緒にいられない。けれどそれが親や、切りにくい縁の人ならどうだろうか?苦しくて当たり前だと思う。

 

私の周りにいる人は、どんなひとだろう?受け取ってくれるひとだろうか?母の学習スピードはゆっくりだ。先生は沢山気づける人だが「反応しない」人だ。二人とも、私の心は受け取れる力がない人だ。私はそこそこの学習スピードと異常なほどの反応をする人だ。今は疲れて反応しなくなりつつある。

 

思考も心も、体力も限りがあるから、適切に配分しよう。

無茶したくなるが、我慢しよう。ゆっくり動くことが、うつ状態の私にできることなのだから。

 

頭と心のバランスが、取れていくと良い。『今日はここまでしかやらない。』とか。『仕事で割くのはここまで。』とか。

相手のことを想像しない。あるがままを見る。自他境界の薄い私には良い訓練。

合言葉は《できるが、やらない。》

頭が動きすぎて制御不能になっているときは、大体うまくいかないから、動かさない。

 

今週の、自分との約束。

特別お題「わたしの推し」~劇団Patch三好大貴さん~

御影です。こんにちは。

 

今回ははてなブログさんのお題コーナーより、「わたしの推し」をテーマにいっぱい語っていきたいと思います。

 

といっても、この時点ではどこまで文字数が伸びるかわからないけれど。

 

 

 

 

どこまで行ってもつかめない「ミステリアス」

悪役をやられていた時の三好さんの印象。

劇団Patchの公演作品の一つでもある『幽悲伝』では敵国の王子を演じていたことも。めっちゃ怖い。この作品が上演されていた頃は、まだ三好さんのことを知らなかったのが悔やまれる。。YouTube劇団Patchのチャンネルでは劇団で上演した過去作のダイジェスト版がでている。見に行きたかった。

 

私が沼落ちした『舞台「刀剣乱舞」維伝 朧の志士たち』では、どこか飄々とした学者肌の刀剣男士「南海太郎朝尊」を演じている。元主である武市半平太に近づくにつれ、彼の激情がとてもリアルで、人間臭くて、心を感じた。下記サイトでは武市半平太は人格者だったとされ、明治維新後に山内容堂は彼を殺したことを悔やんでいたようだ。

武市半平太 | 坂本龍馬人物伝

 

そんな人格者の心のすべてを引き継ぐことはなかったものの、「曲がったことを嫌うあまり融通が利かない」、「芯を通そうとする」あたりは南海太郎朝尊にも通じるものがあるように見えた。罠博士の名は伊達じゃない。なんつって。

 

「役によって役者は見せるものを変える、それが仕事。」と言い切ってもいいが、ここまで大きく変化する人はあまりいない。だからこそ、その振り幅はいつまでも見逃せない。

 

役に全力投球するあまり・・・?

役に全力投球して、最高の仕上がりをお届けする三好さんだが、時たまやりすぎてしまうことがあるらしい。ある作品で、急遽出演が決まったため、5日でセリフと音楽を叩き込んで本番を迎えたことがあったようだ。本番期間中に自宅に帰ったら、なんと玄関まではたどり着けたが、そのまま寝落ちてしまったらしい。翌朝の体の塊具合を思わず想像した。痛かったろうに。今度こそ、お布団までたどり着けていることを願う。なお、これは2020年の出来事。なんと、2021年も急遽代役が決まった作品で、徹夜してセリフと動きを叩き込んだ模様。それで5日ほど本番をやりきったと。さすがに代役一日目の帰りは電車の中で爆睡だったそうな。

 

といった、体力全振りエピソードから、Twitterにいきなり出演作の稽古時のエピソードを投稿する。特に本人の心を強く打った作品になると、エピソードが増える。ファンとしては、《タダで見ていいものだろうか??》とは思うが、インスタライブですらこの手の話がよく出てくる。だからこそ、言葉のブレのなさにこちらも心打たれるのだ。

 

 

女子高生みたいなインスタライブ

三好さんは時たまInstagramライブ配信をしていることがある。Twitterで事前告知をするものもあるが、しないものもある。ファンの間では「ゲリラインライ」と呼ばれている。このインライが癖になるのだ。

 

だって、トイレに立ったり、酒のつまみを取りに行ったり、氷を取りに行ったりして、本人がいなくなるのに、配信コメントはむしろ楽しんでいるのだ。

白い壁が映っていたら、「白壁パイセン!」となり、新居に移ったときには「カーテンパイセン!」となるコメント欄。いかにその場が楽しくなるかを考える天才のごった煮。それが彼のファンたちだ。古参も新参も関係なく、思い思いに楽しんでいる。ただし、時たま暴走してご本人すら収集つかなくなる時があるけれど。基本的に問題ない。おせっかい焼きとアイデアマンが集まるからこそ起こる、化学反応。基本は無害。

最近ご無沙汰だけれど、皆様お元気かしら。といいつつ最近はコメントする元気がないので、聞き専だけれど。基本見てはいる。昨年はハート職人n号だったけれど、元気になってからはやってなかったな。たまにはやるか。今年も通常通り元気ないし。ハートを炊き続ける職人。私にぴったりだ。

 

公式嫁がナイスすぎる

三好さんには劇団Patch旗上げ当時からの付き合いのあるメンバーがいる。その中でも特に信頼を置いているのが、星璃さんだ。この方、とても頭が切れる。それでいて、行動力があるタイプだ。小規模の舞台で活躍することが多い。個人的にはとても勿体ないように思うが、大規模の舞台で使われるマイクとの相性があまりよろしくない。でも、ドスの利いた声はすごく好き。

『舞台「刀剣乱舞」无伝 夕紅の士 大坂夏の陣』では真田十勇士の一人「根津甚八」を演じた。役の影響からか、真田十勇士の中で一番「无」を感じた登場人物。あまりにニヒルなその姿は、怖さを感じた。どこまでも器から離れられない、そんな悲しさすら覚えるほどに。

けれど、演じた本人はとてもポジティブな性格をしている。三か月のロングラン公演のなかで「何か新しいことをしていたい!」前向きさを持つ人だ。公演期間中はずっと筋トレ、ご飯づくりにはまっていたそうな。

 

星璃さんとは「三ツ星」というユニットを組んでいる三好さん。お二方の凸凹がぴったり合ったり、尖りがぶつかり合ったりする様子は見ていて面白い。赤字回避が目標のユニットだが、十年後には安定ユニットになってほしいとすら思う。お二人の活躍がファンの癒しにつながりゆく。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

これを機に彼らの活躍を見てみてはいかがだろうか。彼らの所属する劇団Patchの公式サイトを示して、語りを終えよう。

www.west-patch.com